学生さんに何を作ってもらうかについて。

デザインだけをお願いして。こちらで形にするのは、デザイン画と実際に仕上がったきものとのイメージの違いが生じる可能性があるので辞めましょう。

それ以外にどんな可能性があるかということで考えますと。

パターン1

着物を製作してもらう。これはおそらく大変です。一番大変なのは仕立てです。着物は形が決まっていますので、それに合わせて作る必要があります。そうでないと着物に見えないからです。その代案として、もし着物本体を製作するとしたら、真っ白な薄手の木綿の着物をこちらで仕立てて提供し、(既に形が決まっている)それに直接に絵を描いてもらうか、パーツを別の布などと差し替える、穴をあける、裏地をつける、刺繍などで手を加えていくなどの過程がいいのではないかと思われます。zoomなどを駆使して、着物の形がどうなっているのかなどの基本を指導する必要があるかと思います。

パターン2

着物に羽織るためのコートのようなものを、着物の生地で製作してもらう。これはもう少しハードルが低くなると思います。日本での着こなしも、羽織ものについては、従来の羽織や着物のコート以外にもいろんなデザインのものが販売されています。ですので、一番簡単な例でいえば、大判の長方形のショールのようなものでもよいわけです。またはポンチョのようなものや、日本でいうところのトンビ、もしくは和洋兼用のコート、そういったものはすべてOKとします。着物姿の上に羽織ものとして着用しますので、ベースが着物であれば、きもの用の羽織ものとして使えるわけです。こちらからお送りする生地を手に取って、学生さんの感性で自由なアウターを作ってもらうということになります。

パターン3

チャイナドレス。着物の生地を用いて、チャイナドレスを製作してもらうというパターン。しかし台湾の若い方がチャイナドレスに興味があるのかどうかとかはわかりません。日本の着物の生地をパッチワークしたりして作ることになれば、和風のユニークなチャイナドレスが完成することでしょう。チャイナドレスですので、ミシンなどを駆使して、チャイナドレスのデザインの枠内で形を作ってもらうことになります。

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ショーをやることになった場合の展開

パターン1ですと、着物の製作ですので、もちろん帯についても製作してもらってもいいのですが、着物と帯、小物などをこちらでトータルコーディネートしてショーに備えます。

ただし、製作した着物よりも華やかにしてしまうと、せっかくの作品としてのきものが目立たなくなってしまいますので、そこはコーディネートが過激になりすぎないように注意します。

パターン2ですと、羽織ものだけですので、おそらく、黒っぽいか、モノトーンのシンプルな衣装の上に、製作した和風の羽織ものを羽織って登場ということになるかと思います。

もちろん、羽織ものの下は着物でも構いません。その場合は着付けやコーディネート、着物の用意などもこちらで考えます。

パターン3ですと、モデルさんにチャイナドレスを着てもらうということでのショーになるかと思います。

いずれの場合でも、作品のタイトルや、みどころ、テーマなどを解説しながらのショーになるかと思います。

また、モデルさんですが、制作者が自分で作品をまとって登場する場合と、お友達などでモデルに適した方がいればその方に出てもらうという場合、学生モデルさんを別に招集してショーを行う場合とが考えられるかと思います。

關於讓學生製作什麼樣的作品這件事。
若只是請他們設計,而由我們來製作成品的話,可能會導致設計圖與實際完成的和服之間產生落差,因此建議不要採用這種方式。

那麼,我們來探討還有哪些其他可能性:

方案一
讓學生製作和服。這可能是最困難的方式,最困難的部分在於縫製。
因為和服的形狀是固定的,必須按照那個形狀來製作,否則就不像是和服了。
作為替代方案,如果真的要製作和服本體,我們可以先準備好一件純白的、薄棉質的和服(已經是完成的形狀),提供給學生,讓他們在上面直接作畫、用其他布料替換部分部位、打孔、加上內襯、繡花等等方式進行創作。
也可以透過Zoom等方式教學,指導和服的基本結構與製作方式。

方案二
請學生使用和服布料來製作穿在和服外面的類似外套的衣物。這樣的難度會稍微低一些。
在日本的穿搭中,除了傳統的羽織或和服外套之外,也有許多設計多樣的羽織物被販售。
所以,即使只是像大長方形披肩一樣的東西,也完全可以;也可以做成斗篷(Poncho)、日式的「とんび(Tonbi)」外套,或是和洋混合設計的外套,這些都可以接受。
因為是穿在和服外面的衣物,只要和服作為基底存在,就可以當作和服用的羽織物。
我們會將布料寄給學生,由他們發揮創意自由製作外套類作品。

方案三
製作旗袍。使用和服布料來製作旗袍。
不過不確定台灣的年輕人對旗袍是否感興趣。
如果以拼布方式使用日本的和服布料,應該可以製作出具有日式風格、獨特的旗袍。
因為是旗袍的形式,所以會使用縫紉機等工具,在旗袍設計的範圍內進行製作。

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如果舉辦時裝秀的話:

方案一 為和服製作的情況,也可以製作腰帶(帶子),不過我們會負責和服與帶子、小物等整體的穿搭與舞台演出準備。
但需注意的是,若搭配過於華麗,反而會讓學生製作的和服作品顯得不突出,因此搭配上會特別注意不讓整體過於搶戲。

方案二 是只有製作羽織物的情況,模特兒應該會穿著黑色或單色系的簡單服裝,再搭配學生製作的和風羽織登場。
當然,也可以選擇讓模特兒內搭和服。我們這邊會負責穿著、搭配以及和服的準備。

方案三 是由模特兒穿著學生製作的旗袍進行走秀。

無論是哪種方案,走秀時都會介紹每件作品的標題、亮點、主題等進行解說。
至於模特兒的安排,可以是創作者本人穿著自己的作品登場,也可以請適合的朋友當模特兒,或另外邀請學生模特兒參與走秀。